大学院工学研究科の修了生であり本学特別招聘プロフェッサーの佐川眞人博士がエリザベス女王工学賞の受賞者に決定しました。
エリザベス女王工学賞は、工学分野において人類に大きな利益をもたらす画期的な技術革新を生み出した技術者を表彰することを目的として英国が設立した国際的な賞です。
佐川眞人博士は、「世界最高性能Nd-Fe-B(ネオジム-鉄-ほう素)系永久磁石の開発と省エネルギーへの貢献」によって2012年日本国際賞をはじめとする数々の栄えある賞を受賞されている国際的に著名な研究者であり、永久磁石材料研究における第一人者です。
佐川眞人博士が開発したNd-Fe-B系磁石は、家電・産業機器・自動車・医療機器・風力発電機など多方面に使用され、これら機器の小型・軽量化、高出力化、ひいては省エネルギー化にも大きな貢献をしており、現代社会において欠かすことのできないキーマテリアルとなっています。
エリザベス女王工学賞は、世界で最も強力な永久磁石を発見し、それを材料として開発・実用化したことによるクリーンな省エネルギー技術の実現に貢献したことが受賞理由としています。