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受賞

小川由希子さんがロレアルーユネスコ女性科学賞—国際新人賞を受賞されました。

平成29年3月に工学研究科博士後期課程を修了された小川由希子さん(国立研究開発法人物質・材料研究機構 研究員)が、本研究科在籍中の研究成果を評価され、ロレアルーユネスコ女性科学賞—国際新人賞を受賞されました。

2018年「ロレアル−ユネスコ女性科学賞—国際新人賞」を受賞した小川由希子氏が研究しているマグネシウム合金は、次世代の構造材料として電子機器部品や自動車部品などに使用されている一方で、加工性が悪いという欠点があり使用用途が限られていました。受賞した研究では従来のマグネシウム合金に比べ加工性と強度の向上を実現したほか、変形させても形状が元に戻る形状記憶特性を持つマグネシウム合金の開発に成功しました。マグネシウム合金における形状記憶特性の発見は世界初であり、本合金は最も軽い形状記憶合金となります。従って、軽量化により低燃費で環境に優しい自動車や打ち上げコスト削減のために軽さが求められる宇宙材料のほか、形状記憶特性により血管の狭窄による疾患の治療に用いられるステントとして広く応用されることが期待されています。

2018年「ロレアル−ユネスコ女性科学賞—国際新人賞」:
世界の科学界で活躍している14名の有識者で構成される国際審査委員会により選考されます。「ロレアル−ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」をはじめ、ロレアルグループの各国で推進している国内賞から、生命科学、物理、化学、工学、 数学の分野で世界的に評価されるトップ15名の若手女性科学者を表彰し、研究を支援しています。各受賞者に奨学金15,000ユーロ (約200万円)が授与されます。日本をはじめ、ヨルダン、南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、チュニジア、マレーシア、ベトナム、英国、ポーランド、ロシア連邦、トルコ、フランス、メキシコ、ブラジル、米国の若手女性科学者が受賞しています。

リンク先:
東北大学
東北大学工学部