産学連携
先進鉄鋼研究・教育センター[ARECS]

ARECSについて

組織と運営

ARECSでは継続的に先進鉄鋼技術の開発研究を推進しています。それとともに、研究課題に応じて、適切なマテリアル系専攻の各研究分野を選択、あるいはそれらの連携により、効率的に研究開発を推進します。研究課題の設定等の企画運営は先進鉄鋼研究・教育センター運営委員会(マテリアル・開発系の教員と連携企業からの委員から構成)が中心となり行います。必要に応じ、金属材料研究所、多元物質科学研究所所属の材料系の各分野、環境科学研究科内の材料系3分野及び鉄鋼分野に関連する技術社会システム専攻との連携も積極的に進めます。研究課題によっては他大学の鉄鋼研究者との共同研究も積極的に行います。

ARECSの運営資金は企業からの年度毎の拠出基金および外部研究資金(文部科学省や学術振興会など)をベースに運営しています。

ARECSの研究開発

ARECSにおける研究企画は先進鉄鋼研究・教育センター運営委員会で行います。
研究課題は

  1. 企業からの提案にもとづく課題(新たな鉄鋼生産技術システムの研究)
  2. 長期的な研究を必要とする基盤研究(基礎科学としての鉄鋼科学の展開)

の2領域をベースに展開します。

基盤研究に関しては運営資金の20%を当て、マテリアル・開発系で課題を公募し、先進鉄鋼研究・教育センター運営委員会が決定します。企業からの提案による課題に関する研究は現実的な問題解決を目的とし、最終的に特許取得を前提として進めます。

本センターで採択した鉄鋼関連研究課題の研究の実施にあたっては、学部4年生の卒業研究及び大学院前期・後期課程の大学院生の研究課題として取り上げ、研究を通して鉄鋼プロセス学や鉄鋼材料学の基礎教育や応用教育を行います。又獲得した「産学連携による実践型人材育成事業—長期インターンシッププログラムの開発—(旧:派遣型高度人材育成協同プラン)」(文部科学省:5年間)による資金を活用し研究に従事している院生を連携企業に派遣し、現実的な問題意識にもとづいた共同研究を積極的に進めます。

ARECSの未来

ARECSはCOEとして恒常的に独立した組織とすることを目指しています。またARECS設立の最終的な目的はアジア地域における鉄鋼研究の国際的な拠点を作ることにあります。将来は中国、韓国、東南アジア諸国の研究機関や企業との連携も視野に入れ、アジアにおける鉄鋼技術研究開発の国際的拠点化を推進します。

連携企業(2009年度)

新日本製鐵株式会社、住友金属工業株式会社、株式会社神戸製鋼所、大同特殊鋼株式会社、JFEスチール株式会社、株式会社日本製鋼所、JFE条鋼株式会社、大平洋特殊鋳造株式会社、日本冶金工業株式会社、東北特殊鋼株式会社、株式会社不二越、POSCO、トピー工業株式会社、日立金属株式会社